モニター心電図の読み方 第3章 〜不整脈の実例解説 1〜

心電図

前回までに、どのような手順で波形を見ていけばよいか解説しました。

今回から具体的な不整脈の波形を提示しますので、前回解説した4項目がどうなっているかに注目しながらみていきましょう。

正常洞調律・洞性頻脈・洞性徐脈

  • 規則正しいP波がある
  • PQ間隔一定正常範囲内

上記2つを満たした時点で洞調律と判断しても大きく差し支えありません。

さらに見ていくと、

  • RR間隔は整(PP間隔が整でPQ間隔が一定なので)
  • QRS幅は狭い→正常な刺激伝導系を介して心室が興奮している→心房由来のQRS波

となっています。

  • これら3種類の波形の違いは心拍数(PP間隔)だけです
  • 前回解説したように、洞調律でも刺激伝導系の伝導能が低下していればQRS幅が広くなることがあります

洞性不整脈

  • P波があるが、PP間隔が不整だが出現しているP波の形はいつも同じ
  • PQ間隔は一定で正常範囲

PP間隔が不整のためRR間隔が不整になっていますが、PQ間隔は一定・正常で、QRS幅は狭いです。

このことから、この不整脈の問題点はP波の出るタイミングのみということになります。

上室性期外収縮

  • 4拍目に形の違うP波が存在している
  • QRS波形は他のところといつもと似ている
  • 房室結節以下の伝導は上室期外収縮でも変わらない

洞性不整脈と違って、P波の形がいつもと違うところがあります。

これは、洞結節以外の場所から心房の興奮が始まっていることを意味しています。

心室性期外収縮

  • 3拍目・7拍目は、本来洞調律が出る予定よりも早く出現している
  • P波を伴わず、QRS幅は広く形が洞調律の時と異なる

心室のどこを起源としているかで、QRSの形や向きが変わります

コメント

タイトルとURLをコピーしました