モニター心電図の読み方 第4章 〜不整脈の実例解説 2〜

心電図

今回は房室ブロックについて解説します。
房室ブロックは障害の程度により以下のように分類されます

  • 1度(伝導遅延のみ)
  • 2度(間欠的に伝導途絶)
    • ウェンケバッハ型(Wenchebach型、Mobitz 1型)
    • モビッツ型(Mobitz 2型)
  • 高度(2:1伝導や連続して伝導途絶する場合)
  • 3度(完全に伝導途絶)

第2章で説明したように、心電図にて房室伝導を表す部位PQ間隔でした。
PQ間隔に注目しつつ具体例をみていきましょう。

1度房室ブロック

  • 規則正しいP波がある
  • PQ間隔は一定だが延長している(200msec以上)
  • QRS波の脱落はない

洞調律と異なる点は、PQ時間の延長のみです。
房室伝導が遅延しているためPQ間隔が延長していますが、P波の後には必ずQRS波が追従しており、心房興奮は1:1で心室に伝わっています。

ウェンケバッハ型2度房室ブロック(Wenchebach型、Mobitz 1型)

  • PQ間隔が徐々に延長して、QRS波が1拍脱落
  • 連続して脱落することはない

徐々に伸びるPQ間隔を一つずつ見るよりも、QRS波が脱落した前後でPQ間隔が変わっていることを見るほうが診断しやすいです。

基本的に経過観察可能です。

モビッツ型2度房室ブロック(Mobitz 2型)

  • PQ間隔の延長を伴わず、突然QRS波が1拍脱落
  • 連続して脱落することはない

緊急度は比較的高く、ペースメーカーを要することが多いです。

実際の心電図は見つかり次第upします。

高度房室ブロック

  • 2:1で脱落(そのためウェンケバッハかモビッツか判定できない)

もしくは

  • 2拍以上続けて、QRS波が脱落

房室伝導が非常に不安定な状態です。

緊急対応を要し、ペースメーカー適応となります。

3度房室ブロック(完全房室ブロック)

  • 規則正しいP波がある
  • RR間隔は整、PP間隔も整だが、それぞれの間隔が異なる
  • そのため、心電図上PQ間隔はバラバラになっている

RR間隔もPP間隔も整であるにも関わらず間隔が異なるということは、それぞれが独立しているということを意味します。

このQRS波は心室からの補充調律ですが、不安定で出現しなくなる可能性があるため、ペースメーカーの適応です。

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